
粉瘤日帰り手術・巻き爪処置
粉瘤日帰り手術・巻き爪処置
粉瘤とは、皮膚に袋状の構造物ができてしまい、角質や皮脂などの老廃物が皮下にたまって大きくなる良性の皮膚腫瘤です。細菌感染などにより炎症を起こすことがあり、強い痛み・腫れを生じます。当院では痛み止めの局所麻酔を使って日帰りで切除することができます。綺麗に治すために、炎症の起きないうちに切除することをお勧めします。また炎症がおき腫れてしまった場合でも、がまんせずにできるだけ早い受診をお勧めします。
一般的に「しぼうのかたまり」と呼ばれることがありますが、体中のどこにでもできる良性の皮下腫瘍です。
皮膚の上皮成分が皮内や皮下に落ちて袋を形成し、その中に垢や脂がたまってできた固まりが粉瘤です。多くは数ミリ程度の盛り上がった状態から次第に大きくなり、数センチほどの半球状になることもあります。皮膚が破けると膿汁と臭い粥状の固まりを排出します。膿を出そうと無理に圧迫すると、袋が破れて脂肪織内に散らばり慢性化してしまうこともありますので、内容物を無理に排出することは避けて早めに受診してください。
まれに外傷をきっかけにできることがありますが、ほとんどの粉瘤に原因はありません。
体質により粉瘤が耳周辺や肩から背中にかけて出来やすい方もいます。
そのほか、外毛根鞘性嚢腫や多発性毛包嚢腫というアテロームの仲間もあります。外毛根鞘性嚢腫は頭にでき、粉瘤よりやや硬いしこりです。
多発性毛包嚢腫は腕やくび、わきなどに20~30個と多発するしこりで、マヨネーズのような黄色いドロッとした内容物がたまっています。
身体のどの部分にもでき、溜まった角質やアカは袋の外には出られず、数ミリ程度のやや盛り上がった状態から次第に大きくなり、気づいた時には数センチほどの半球状になることもあります。
粉瘤は、触れたり押さえたりすると強い悪臭を生じます。炎症を起こしていると、刺激がなくても悪臭が続くこともあります。
特に赤みや痛みがない場合は、緊急性はありませんが炎症が出現する前に外科的切除(手術)が必要です。
粉瘤は再発率の高い疾患です。
粉瘤の手術を受けたのに治らなかったという場合、実際には炎症性粉瘤に対する切開排膿の治療しか受けていないケースが多くあります。本体の袋が残っているため、数ヵ月~1年程度で、再び内容物がたまってしこりになったり炎症を起こしたりします。また、実際に摘出手術が行われているにもかかわらず再発することも少なくありません。
粉瘤の臭い独特の悪臭で、粉瘤に気が付くことがあります。
粉瘤は皮膚の下に袋ができて老廃物がたまります。触れたり押されたりすると強い悪臭を生じます。炎症を起こしている場合には刺激がなくても悪臭が続くこともあります。何日も履いた靴下や腐敗した魚の臭いに似ているとされています。
粉瘤で炎症が起こると嫌気性菌のプロプリオバクテリウムが増殖します。これによってプロピオン酸が産生されて強い悪臭を生じます。
粉瘤からドロドロした悪臭のあるものが出てくると、気になって強く圧迫して中身を出したくなる気持ちはわかりますが、絶対に潰さずに、軽く拭うだけにして、できるだけ早く受診してください。
粉瘤に似た別な腫瘍の場合もありますので手術を行うかは診察後に判断します。
大きさや部位、炎症の有無、炎症の既往、エコー所見、患者様の希望などによって最適な治療方針をご提案いたします。
炎症性粉瘤の治療は抗生剤の内服、切開排膿、摘出手術があります。当院では、炎症の程度、部位にもよりますが、炎症性粉瘤でも全摘出できると判断した場合摘出手術を行います。
できる限りご希望に沿うようにしますが、炎症の程度によっては摘出手術を行わず、切開排膿処置を行い、炎症消退後に摘出手術をおすすめする場合もあります。
ある程度の大きさまでであれば、初診の診察後にすぐ手術をすることが可能です。
診察が混みあっている場合など、当日の手術ができない場合には予約になります。
癒着のない小さな粉瘤は5分程度、大きな粉瘤でも10~15分程度で手術が可能です。
巻き爪とは、足の指にある爪の両端の先端部が、大きく内側に彎曲した状態を言います。負担のかかりやすい親指の爪が巻き爪になることが多いのですが、その他の指の爪もなることがあります。
巻き爪が進行すると、肉の部分に曲がった爪がどんどん食い込み、次第に激しい痛みを引き起こすようになります(陥入爪:かんにゅうそう)。
さらに、曲がった爪に巻き込まれた皮膚が化膿してしまい、歩くことが困難になる場合もありますので早めの治療をおすすめします。
また、巻き爪の痛みから足をかばおうと、いつもとは違った歩き方をしてしまうために、足首や膝、腰にも負担がかかり、捻挫や膝痛、腰痛の原因になるケースもあります。
巻き爪は主に「間違った爪切り」「爪への過剰な力」「指に力がかからない状態が長く続くこと」などが原因です。
間違った爪切りで多いのは深爪です。深爪をしていると、足の指に力が加わった際に、爪の先の皮膚が力を受けて盛り上がります。
その結果、爪はまっすぐに伸びることができずに、厚みが増したり、両端が巻いたりしてきます。
爪の両端をわずかでも切り残してしまった場合には、その爪がとげのように皮膚に突き刺さり、痛みや炎症を引き起こす「陥入爪(そう)」の原因になることもあります。その痛みを何とかするため深爪を繰り返すと、症状は悪化してしまうので注意が必要です。
指への過剰な力がかかるのは、「外反母趾(し)がある場合」や「足の形に合わない靴を履いている場合」などです。歩行時、地面からの力が親指に加わるだけでなく、人差し指によって上からも押されるなど、足の指に過剰な力が加わるため、親指の爪がまっすぐ伸びることができず巻き爪になります。
一方、膝が内側に入って歩く癖がある人も、親指に横から過剰な力が加わるため、これも巻き爪につながってしまいます。
「足の指に力を入れずにぺたぺたと歩く癖がある人」や、「寝たきりの人」など、親指に体重がかからない状態が長く続く場合注意が必要です。
本来、爪は丸まっていく性質があります。通常は歩行時に地面からの力が加わることで、爪は平らになりますが、力が加わらない状態が続くと、爪はどんどん巻いていってしまうのです。つま先を外側に向けて歩く癖がある人も、足の指をしっかり地面につけないために、爪への力が十分に加わらず、爪が巻いてしまうことがあります。
痛みをとる局所麻酔を使用し、皮膚に食い込んでいる爪を切除します。
また膿などを作っている場合は、排膿処置を行います。
当院では巻き爪マイスターを使用したワイヤー法を採用しています。
こちらは自費診療になりますのでご注意ください。
爪にワイヤーを取り付け、ワイヤーが元に戻ろうとする力を利用して巻き爪の食い込みを引き上げる方法です。
巻き爪の厚さや状態により違いますが、2~3ヵ月で良くなる人もいれば、半年やそれ以上かかる人もいます。巻き爪の状態に応じた技術と経験が必要な対処法です。リネイルゲルを同時に使用することで目を柔らかくし、より効果が得られる方法も併用できます。
巻き爪マイスター | 6,600円/本 |
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リネイルゲル | 4,400円/本 |
処置料 | 2,200円/回 |
初回 巻き爪マイスター+処置料 | 8,800円 |
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巻き爪マイスター+リネイルゲル+処置料 | 13,200円 |
2回目以降 メンテナンス(処置料) | 2,200円 |
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